Robert Juliatはイギリスの名代理店Ambersphere SolutionsのもとPLASA2019で新たに新製品を公開、今回も盛大な成功を収め、記念すべき100周年を祝いました。
Maestro(マエストロ)
Robert Juliatの新製品MaestroはトラッキングシステムのSpotMe用に作られたサーバーで、トラッキングシステムの専門知識をもつzactrackによって開発されました。受賞歴を誇るRJ社独自開発のSpotMeは、フォロースポットに取り付けるタイプの3Dトラッキングシステムです。この度Maestroのリリースにより、DMXを使うどの調光卓とも連動できる仕様となりました。
これまでSpotMeはPosiStageNetを使う調光卓とのみ機能する仕様であったため、連動できる環境が限られていました。SpotMeはスポットライトで照射した追従対象(人、モノなど)の位置情報をX/Y/Z軸で把握し調光卓に知らせ、ほかのムービングライトやリグに取り付けた灯体と連動させることが出来ます。今回新しくリリースしたMaestroを追加することで、DMXを使うどの調光卓とも機能させることができます。シンプルなつくりのものでもDMX調光卓であれば連動でき、パンとチルトの制御が可能です。また、Maestroサーバーによって算出・管理されたトラッキング・パラメータを調整する追加DMXチャンネルを得ることもできます。
Maestroの主な強みは、特殊性「予測機能」です − パフォーマーの次の動きを予測し連動灯体に知らせることで、その後のパフォーマーの行動方向に素早く反応、追従をよりスムーズにします。Maestroは今年末にリリース予定です。
LEDホリゾントライト・フットライトのDalisシリーズに、新しく4色バージョンのDalis Access 863(ホリゾントライト)、Dalis864(フットライト)が登場。
Dalis Access 863は150W LED 4色ホリゾントライト。オリジナルの8色LED Dalisと同じ性能・クオリティを持ち合わせながら、比較的お手頃な価格でお求めいただけます。4色ミキシング機能(赤、緑、ロイヤルブルー、ウォームホワイト2200K)を持ち、淡い色からビビッドな色まで、パワフルでスムースなカバー力を発揮します。ボディの形と灯体下部に設けられた設定ボタン、コネクタ位置により、ホリゾントライトとしてもフットライトとしてもお使いいただけます。
Dalis 864フットライトは、Dalis862 バリアブルホワイト・フットライトの150W 4色バージョンで、スタンダード版(1m)とコンパクト版(50cm・75W)をご用意しています。Dalis864フットライトは特許取得済のマイクロリフレクタを二層そなえ、それぞれ個別にロングスロー・ショートスローを選択することが可能、舞台前方・後方のどちらでも活用でき、完璧でカラフルなライティングを実現します。LED光源は1粒から制御可能なため、パフォーマー向けにポジション・マーカーやキューライト、舞台先端を示すインディケータとしてもお使いいただけます。
Dalisシリーズには全部で、受賞歴を持つDalis 860 8色ホリゾントライト、150W LED 8色ウォッシュのDalis861、バリアブルホワイト・フットライトのDalis862 (300W)とショートサイズのDalis862S(150W)、Dalis Access 863 と Dalis 864があります。
KOI賞 2019
Robert Juliatはロンドンのイベント会場Eventim Apollo Hammersmitで開催されたイルミネーション騎士賞において、オペラ部門賞に協賛しました。受賞したのは、GlyndebourneオペラハウスでVanessaのライティングを手がけたMark Jonathan。KOI審査員のNeil Fisherからは「真の魅惑的な世界をつくりあげた」と賛辞があがりました。
とくにEnrico Caironi Lifetime賞が伝説のフォロースポット技師Linford Hudsonに贈られたことにRobert Juliatとして大変嬉しく感じています。この賞は「人々や業界の垣根をこえて、周りのために時間と労力を惜しまなかった人物」に授与されるもので、Linford以上にこの賞にふさわしい人物は多くはありません。彼はロンドンPalladiumにて50年以上フォロースポット技師として勤め、多数のフォロースポット技師を育ててきました。2012年ロンドンオリンピックにも貢献し、ブリティッシュ・シアターでローレンス・オリヴィエ賞を受賞した数少ない照明家でもあります。職業と灯体という、Robert Juliatとの共通点の深い2点から一つのアートを導き出した彼に、心から祝辞を贈ります。
Robert Juliatの灯体についてさらに詳しく知りたい方は、下記ホームページまで。
Robert Juliat主要製品紹介ページ(日本語)
Robert Juliatホームページ(英語)
Comments